2021年2月12日にFiiO からDAC搭載フラグシップポータブルヘッドホンアンプ「FiiO Q5s Type-C」が発売されました。
この記事では、FiiO Q5s Type-C を買いなのか見送るべきかについて考察してみたいと思います。
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FiiO Q5s Type-C DAC内蔵ポタアン「限定発売」!は買いなのか?
本製品は、旧製品であるFiiO Q5s AM3E の「AM3Eアンプモジュール」を「AM3D」に変更して、インターフェース(コネクタ)をMicro USB からUSB Type-Cに変更したものになります。
実は、旧製品のFiiO Q5s AM3E が発売された時も、アンプモジュールに「AM3D」が搭載されたものが台数限定で発売されました。
主な特徴
FiiO Q5s Type-C の主な特徴は以下の通りです。
主な特徴
- 先進の特許技術THX AAA アンプ回路を搭載。3.5mmシングルエンド出力+4.4mmバランス出力装備の独立型アンプモジュールAM3D標準装備
- DACチップにAK4493EQを2基、左右独立構成で搭載し、低ノイズ・低歪と高出力を両立
- 大幅にアップグレードされたクロックマネジメントシステムを搭載。768kH/32bitまでのPCMデータの再生に対応するほか、11.2MHzのDSDデータのネイティブ再生に対応
- AAC/SBC/apt X/apt X HD/LDAC/HWA(LHDC)といった主要高音質ワイヤレスオーディオコーデックのほか、安定かつ低遅延の新コーデック「aptXアダプティブ」にも対応 *BluetoothチップQualcomm製は「CSR8675」から「QCC5124」に変更
- 各セクション独立給電・アイソレーションを実現する低ノイズ電源回路
- 高音質パーツを採用した完全バランス回路設計
- ボリューム機構に高精度アナログポテンショメーター+音量の左右不均等を解決するADCボリュームコントロール機能を採用
- USB Type-C端子搭載
- 同軸デジタル/光デジタル/ライン対応の豊富な入力端子
- 3800mAh大容量ポリマーリチウムイオン電池内蔵で9時間以上の連続再生
- FiiO Musicアプリでスマートフォンから主要な操作が可能
仕様を見る限り「FiiO Q5s Type-C」 と旧製品の「FiiO Q5s AM3D」で異なる点・スペックの違いで目新しい所は、アンプモジュールにUSB Type-C型の「AM3D」が使われていること、Bluetoothチップが変更されているところくらいしかありません。
つまり、音質的には1世代前のFiiO Q5s AM3D と何ら変わりが無い様に思えます。
ただ、Q5s AM3E とQ5s AM3D を比較すると、音質的にはAM3Dの方が上です。
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販売店・価格・在庫状況とか
販売店
取り扱いのある販売店です。
価格
メーカー希望小売価格(市場予想価格)は49,500円で、実際の税込み販売価格は各店とも55,000円です。
在庫状況
2/14 AM8:00時点で、各店とも在庫有りです。
FiiO Q5s Type-C DAC内蔵ポタアン「限定発売」!は買いなのか?
あくまで筆者の主観です。見送った方が良いと思います。
筆者がその様に思う理由ですが、
- 音質はAM3EよりAM3Dの方が良いものの、感動するほどの違いは感じない
- 内部回路(DAC、デコード用チップ)が旧製品と変わっていない
- 旧製品(FiiO Q5s AM3D)と大きく変わっているのがインターフェースがUSB Type-Cになっただけで目新しさがない
- 開発費も償却した製品がこの価格では高すぎる!
- 限定品と謳っているが、単に旭化成DACチップが入手困難(火事があった)だけじゃね?
- メーカーホームページからQ5s が削除されているので、新製品が出るまでの繋ぎじゃね?
- 今それだけの金額を払うなら、もうちょっと頑張って素直にiFi-audio のDAC内蔵ポタアンを買った方が絶対幸せになれる!
評論家もすすめるiFi-audio のDAC内蔵ポタアン!
という訳です。
Amazon にも入荷していたようですが、発売当日に入荷未定になっていることから、転売ヤーが秒で買い散らかしたのかな?と邪推しています。
せめて時代の流れに即して、ヘッドホン端子が6.35mm シングルエンドと4.4mm フルバランスに対応し、ハイインピーダンスのヘッドホンをドライブできる実力があればデザインが全く同じでも検討する価値はあったと思うのですが、なんだか「限定品」という耳障りの良い言葉に騙されている様な気がしました。
くり返しますが、あくまで筆者の主観です。
今回はここまで。