Audio / Music Hi-Res

iPhoneでAmazon Music HDのハイレゾ音源を聴く方法

2020年8月30日

iPhoneでハイレゾストリーミング楽曲を聴く方法_02

盛り上がりを見せる各社の定額制音楽聴き放題サービス。その中でも高音質なハイレゾストリーミングサービスの”Amazon Music HD”と”mora qualitas”ですが、実はiPhone単体でハイレゾを聴くことは出来ません。

この記事では、iPhoneでAmazon Music HDのハイレゾ音源を聴く方法を知ることが出来ます。

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iPhoneでAmazon Music HDのハイレゾ音源を聴く方法

iPhoneでハイレゾを聴くために必要な事

そもそもiPhone単体でハイレゾを聴くことは出来るのか?

結論から言います。

答えはNoです。

実は、iPhoneだけでハイレゾ楽曲を聴こうと思っても仕様上無理なんです。

なぜiPhoneだけでハイレゾ楽曲を聴けないのか?

ココがダメ

その理由は、iPhoneのLightning端子

iPhone12に搭載される事を期待されていたUSB-C端子はどこへいったのやら、未だにLightning端子のままで充電器まで省くという暴挙に出たApple さん。

実はこのLightning端子が原因で、iPhoneの中にある楽曲再生帯域が制限されてしまっているんです。

たとえハイレゾ楽曲再生アプリをインストールして、ハイレゾ楽曲を購入して、Lightning端子に3.5mmイヤホンジャック変換アダプターを付けて30万円する高級なイヤホンを有線接続しても、ハイレゾ楽曲が聴けるわけじゃないんです。

ココがポイント

iPhone側からイヤホンに伝わる信号がLightning端子を経由するとで、サンプリング周波数の最大値が”48kHz/24bit”まで制限されてしまいます

Apple Music の楽曲フォーマットは「AAC 256kbps」と呼ばれる圧縮音源なので、Apple にとってはこれで十分なんです。

対してハイレゾリューションオーディオ(Hi-Res)と呼ばれるファイルフォーマットとサンプリングレートは、「FLACもしくはWAV 96kHz/24bit以上」とされています(DSDとかもありますがここでは割愛)。

ココがポイント

ハイレゾの定義は音源のファイルフォーマットがFLACもしくはWAV でサンプリング周波数が24bit/96kHz以上

AppleにはLightning端子を替えるメリットが現状ない

Apple Musicの配信フォーマットは” AAC”と呼ばれる圧縮音源(圧縮前の元の状態には戻せない)と言いましたよね。

それに対してFLACは可逆圧縮方式(圧縮前の元の状態に戻せる)なので、元の音声データからの音質の劣化がないんです。

Apple Musicで配信している音楽配信フォーマットが"AAC"なので、わざわざLightning端子を急いで他の規格に替える必要性がAppleにはないわけです。

ココがポイント

Wi-Fi 環境で聴く場合には、 Apple Music のビットレートは 256kbps となり、キャリア通信時は 128kbps か 192kbps 程度になる。基本、このビットレートが高ければ高いほど高音質とされる。

ただ、AACフォーマットが決して悪いといっているのではありません。

圧縮音源でありながらCD音質を上回る高音質な音を聴くことができる優秀なフォーマットです。

圧縮率の割りにデータ損失量がかなり低く、しかもファイル自体がとても軽量なので、メモリ容量の少ないiPhoneでお気に入りの曲をダウンロードしてオフライン再生で聴いたり、モバイル回線を使ってストリーミングで楽曲を聴いても、通信データ量が少なくて済むというメリットもあるんです。

iPhoneでハイレゾを聞く方法はあるの?

iPhoneでハイレゾを聞く方法はあるの?

あります。

iPhoneでハイレゾを聴くためには、

  1. ハイレゾ音源
  2. ハイレゾ再生対応音楽プレイヤー
  3. ハイレゾ対応イヤホン
  4. ハイレゾ対応ポータブルアンプまたはUSB-DAC

を用意する必要があります。

その前に「ハイレゾの定義」を理解しておかないと、どんなイヤホンやアンプを購入すれば良いか判断できないですし、折角購入した機材の相性が悪くて無駄になることもあるので、最低限以下のことはしっかり理解しておきましょう。

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ハイレゾ音源を用意する

FLAC(WAV)ファイル24bit_96kHz以上の音源を用意する.2jpg

当然と言えば当然なのですが、音源がないと聴くにも聴けません。

ストリーミングサービスからハイレゾ音源を手に入れる

現在、ハイレゾストリーミングサービスの選択肢は2つあります。

サービス名最大サンプリングレート費用
Amazon Music HD24bit/192kHzプライム会員は月額1,780円(税込)、プライム会員以外は月額1,980円(税込)
SONY mora qualitas24bit/96kHz¥ 1,980/月(税抜)

ストリーミングの場合、管理人が一番おすすめするのが「Amazon Music HD」です。

"Amazon Music HD" とは、Amazon が2019年9月から提供を開始したAmazon Music Unlimitedの上位版で、すべての楽曲がCD音質相当のロスレス以上の高音質ハイレゾ音源が定額制で聴き放題のストリーミングサービスの事です。

楽曲数は国内最大の6,500万曲以上をロスレスHD音質で提供し、数百万曲をハイレゾのULTRA HD音質で提供しています。

この数百万曲という楽曲数は驚くことに、国内外の多くのハイレゾ配信サイトのカタログ数を凌駕しているのです。

ココがポイント

Amazon Music HD は日本で唯一24bit/192kHzのハイレゾ楽曲が聴き放題で楽しめるサービス

楽曲数・音質ではmora qualitasに比べて遙かにAmazon Music HDの方が勝っています。

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mora qualitas について詳しく見てみる

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(追加情報)Amazon Music HD は3Dオーディオも楽しめる!

余談ですが、Amazon Music アプリの楽曲のジャケットの下に表示してある楽曲の音質レベルが”SD”, ”HD”, ”Ultra HD”と表記されているのですが、その横に”” のマークが?

これはAmazon端末で3Dオーディオを楽しむことが出来るという楽曲であるというマークだったのです。

源時点での再生機器は、スマートスピーカー「Amazon Echo Studio」のみとなっています。

ここで聴き慣れない用語が沢山出てきたので、「ハイレゾの定義」に関してかみ砕いて説明しておきます。

これを理解しておかないといろいろ失敗します。

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ハイレゾ再生対応音楽プレイヤーを用意する

ハイレゾ再生対応音楽プレイヤーアプリについて

AmazonとSONYの定額制音楽聴き放題サービスは、それぞれ独自のアプリをモバイル版/デスクトップ版の2種類を用意しています。

無料ダウンロード出来るので、別途購入する必要は無いですよ。

但し、ハイレゾ配信サイト(e-onkyo music、OTOTOY、レコチョク)でハイレゾ音源をダウンロード購入して聴く場合は、”ハイレゾ再生対応音楽プレイヤーアプリ”が別途必要になってきます

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ハイレゾ対応イヤホンを用意する

ハイレゾ対応のイヤホンを用意する

ハイレゾ対応イヤホンってよく聞きますが、実はそういったものはあってないんです。

メーカーがハイレゾロゴをパッケージに貼ってプレミア感を出しているだけです。

うん十万円するイヤホンやヘッドホン、スピーカーにハイレゾ対応のステッカーが貼ってあるのを見たことありますか?(SONYは積極的にハイレゾロゴを使用している)

特に海外メーカーの物にはハイレゾロゴのステッカーを貼り付けている物は見うけられません。

では何を基準にイヤホン・ヘッドホンを選べばいいのでしょうか?

それでは、日本オーディオ協会が定めた「ハイレゾオーディオの定義」を見てみましょう。

さらに詳しく

ハイレゾオーディオの定義

一般社団法人 日本オーディオ協会は、ハイレゾオーディオの定義として以下のことを

アナログ信号に関わることとして、

  1. 録音マイクの高域周波数性能: 40kHz以上が可能であること。
  2. アンプ高域再生性能: 40kHz以上が可能であること。
  3. スピーカー・ヘッドホン高域再生性能: 40kHz以上が可能であること。

デジタル信号に関わることとして、

  1. 録音フォーマット: FLAC or WAVファイル96kHz/24bitが可能であること
  2. 入出力I/F: 96kHz/24bitが可能であること。
  3. ファイル再生: FLAC/WAVファイル96kHz/24bitに対応可能であること。
    (自己録再機は、FLACまたはWAVのどちらかのみで可とする)
  4. 信号処理: 96kHz/24bitの信号処理性能が可能であること。
  5. デジタル・アナログ変換: 96kHz/24bitが可能であること。

これらのことを覚えておけば、メーカーの「ハイレゾ対応...」なるものに惑わされずに、しっかり自分の目と耳と感性で幅広く製品選びをする事が出来ます。

イヤホンの再生周波数帯域はカタログなどに記載されてありますからね。

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インピーダンスってどういう意味?何のために必要なの?

インピーダンスとは抵抗値のことです。

抵抗値が低いと電気が流れやすく、高いと流れにくいのは分かると思います。

エントリーモデルからミドルグレードのイヤホンのインピーダンスは8〜18Ω程度が多いのですが、中には600Ωといったハイインピーダンスモデルのイヤホンもあります。

これは何故でしょうか?

大抵ハイインピーダンスモデルのイヤホンは、メーカーのフラッグシップモデルと呼ばれるものであったり、ヘッドホンアンプに接続して聴く前提で製造・音作りを行っており、スマホに直接繋いで聴くという事は想定されていないのです。

その分ハイインピーダンスモデルは、メーカー渾身の音作りを目指したハイグレードモデルだったりするんです。

ココに注意

イヤホンとポタアンの組み合わせをカタログ数値だけ見ていると選択肢が狭まってしまいうので注意!

例えば40Ωのインピーダンスイヤホンに対して300Ωの最大出力を持つポタアンを組み合わせればイヤホンを問題なくドライブできるはずなのですが、実際に聴いてみると音圧がありすぎて聴き疲れしてしまうケースがあります。

40Ωのインピーダンスモデルのイヤホンに対して、最大出力が30Ωのポタアンと組み合わせて、アンプのGAINをONにて聴いた方が長時間聴いていても耳疲れせず、至福の音に懐も耳も幸せになります。

この様にイヤホンとポタアンの組み合わせでは、実際に聴いてみるまでカタログ上のスペックだけでは見極められない事も多いので、店員に尋ねてみたり、自分の耳で聞いてみることをおすすめします。

折角奮発して購入したイヤホンなのにポタアン選びをミスしたために十分にドライブできず、ポタアンのボリュームをMaxにしてもイヤホンからは十分な音量が得られないなんて悲劇ですからね。

ハイレゾと人間の耳の可聴範囲について

人間の耳は20Hzから20,000Hz(20kHz)までの周波数を聞き分けることができるといわれています。

ここで「あれ?」と思う方もいると思います。

「40kHzとか聞こえない音を再生しても意味ないんじゃね?」

ある意味正解です。

しかし、その聞こえないはずの音が人の脳に作用して楽曲の空気間、臨場感、リアルさが伝わってきて感じ取れることこそ、ハイレゾ楽曲を聴く真骨頂だと私は思っています。

SONY様も同様に言っています。

ココがポイント

CD音源は人が聞こえない高音をわざとカットして作られています

実際にハイレゾ楽曲を聴いてみると、音の拡がり(音場・ステージ)、低中高音域までに至る帯域の広さ(レンジ)、そして伝わってくる臨場感や空気感にため息が出ます。

女性ヴォーカルのブレスや艶やかに伸びていく高音域、スネアやバスドラやシンバルのアタック音など今まで聴いていた楽曲の聞こえなかった音まで聞こえてきて、鳥肌が立ちますよ!

ハイレゾ対応と謳ってあるシールが貼ってあれば、安心するかもしれませんが、実はシールを貼っていないメーカー(特にWestonなどの海外メーカー)の方が多いのが実情で、ハイレゾロゴが貼っていないから聴けないというわけではないのです。

ハイレゾ対応ポータブルアンプまたはUSB-DACを用意する

Lotoo PAW S1

これは管理人が愛用しているスティック型とかドングル型とか呼ばれるUSB-DAC(ポタアン)です。

ポタアンとイヤホンを組み合わせる上で(購入する上で)注意するポイントは、ズバリ”インピーダンス”です。

このアンプの最大出力に書かれてあるインピーダンスは”120mW/ch @32Ω”です。

一方、これと組み合わせて使用しているIEM(インイヤーモニター)イヤホンは、SONY IER-Z1R でインピーダンスは40Ωです。

ここで疑問が沸く方もいると思います。

「インピーダンスが40Ωのイヤホンを最大出力32ΩのPAW S1で駆動出来るのか?」

という問いに対しての答えは、

「問題なく快適なリスニングする事が出来ます」

実際、このアンプのGain設定を”High”にする事で、聴き疲れする事も無く快適にリスニングを楽しむことが出来ます。

(下手なポタアンだとゲインを上げるだけでホワイトノイズや音に不自然な歪みがでます)

前回の「イヤホンの間違いない選び方」では「自分の耳に装着して実際に聞いてみることが大事」と言いましたが、今回のケースこそそれに当たります。

実は筆者の愛機でもあるSONY IER-Z1Rをドライブできるアンプの候補に、iFi-Audio xDSD などを検討していたのですが、実際に聴いてみると音圧が強すぎて聴き疲れしたのと大きくて重くてかさばるので、新発売だったこのドングル型のLotoo PAW S1を聴いてみて一発で気に入ったわけです。

これが先に言った、

「40Ωのインピーダンスモデルのイヤホンに対して、最大出力が30Ωのポタアンと組み合わせて、アンプのGAINをONにて聴いた方が長時間聴いていても耳疲れせず、至福の音に懐も耳も幸せになります。」

っていう話です。

ちなみにスピーカーとアンプを組み合わせる場合、スピーカーのインピーダンスがアンプのインピーダンスと同じか上回らないと、最悪スピーカーが壊れます。

イヤホンとポタアンの組み合わせは、メーカーカタログのスペックだけで判断しようとすると、聴いてみて「あれ?思ってたのと違う」ってなるので注意して下さい。

別記事で紹介しているポタアンとイヤホンは、どれとどれを組み合わせても問題ないものを紹介しているので安心して下さい。

ココがポイント

アンプインピーダンス値 ≦ スピーカーインピーダンス値

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おわりに

最後にワンポイントアドバイスです。

海外製(Fiioなどの中国メーカー)のポタアンは、メーカーが総製造数をあらかじめ決めてから製造するそうです。

製品は、各国の総輸入代理店を経て各販売店に届くのですが、その為1店舗に1度に入荷するのは数個程度と言うのが実情です。

ですので在庫があるからといって油断していると、直ぐに「次回入荷未定」になってしまうので注意が必要です。

Lotoo PAW S1も世界的に大人気商品なので、その傾向が見られます。

今回はここまで。

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ハイレゾのことをもっとわかりやすく知りたいのでSONYのHPを見てみる

 

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